新規集客のためには、興味・関心をもってもらったあと、読者に何らかの行動を起こしてもらう必要があります。今回は集客に効果的なチラシの作り方についてご紹介します。
新規集客につながるチラシにはテクニックが必要
集客のためのチラシはメッセージ内容に興味・関心を持ってもらった後、読者に何らかの行動を起こしてもらう必要があります。ここまで見越してチラシをつくります。
限られたスペースでメッセージを伝えるには、」テクニックが必要です。また、良いチラシができても上手く活用できないと効果は半減してしまいます。チラシ作りは事前計画が非常に重要なのです。
まずここで参考にするのは、チラシ作成に必要な事前計画のフレームワーク「5W2H」です。
- Why(なぜ)…チラシを作成する目的
- What(何を)…作成して達成したい目標
- Who(誰が)…読者の傾向・属性
- When(いつ)…チラシを使う時期・期間
- Where(どこで)…配布先・設置場所
- How(どのように)…チラシの仕様・読者の反応
- How much(いくら)…予算
これから各項目を一緒に検討していきましょう。
チラシテクニック1;作成する目的(Why)・目標(What)を明確にする
まず初めにチラシで伝えたいメッセージや作成する目的(Why)を明確にします。次に、具体的に数値目標で何を達成したいか(What)を設定します。目的はいくつもあると分かりにくくなるのでできるだけ1つに絞るのが理想です。
以下のどちらかが目的だとします。
- 商品をすぐに購入してもらいたい
- 店の存在を知ってもらいたい
目的(why)によって、目標(What)が決まっていきます。
前者の「商品購入」が目的ならば、直近での売り上げ目標を提示します。
例:一か月で○○を1,000個売り上げる。
このように、新商品やセール商品、期間限定商品などがこれに該当するでしょう。
後者の「店の認知」であるなら潜在顧客を作ることが目的なので、中長期的な売り上げや、来店者数の目標を設定します。
例:3か月で新規会員5パーセントアップ
では、この目的(why)と目標(What)を達成するには、どのような内容にしていけばよいのでしょうか。
チラシテクニック2;決定した目的・目標を達成するための手段を練る(Who,When,Where,How)
チラシは読者の行動をデザインするツールです。
ターゲット(Who)がいつ(When)、どこで(Where)チラシを見て、どのように(How)行動するかを想定します。
まずはターゲット設定(Who)
性別、年齢、属性、居住地、趣向などの観点からできるだけ細かくターゲットを設定します。
売りたい商品に合わせたり、新しく開拓したい客層があったり、既存顧客に再来店を促したかったりとその時によってターゲットは様々だと思います。デザインの傾向やキャッチコピーもこれによって変化させるので、非常に重要なところです。
ターゲットにいつ(When)、どこで(Where)チラシを見てもらいたいか
一言でチラシと言っても手配り用、店頭に置く用、新聞などへの折込用、ポスティング用、などなど様々な用途があります。
ターゲットが主婦なら朝、新聞の折込チラシを見るのが習慣になっている方が多いかもしれません。もしも学生なら新聞を契約しているか微妙なところでしょう。朝、通学前の学生に駅前で手配りをした方が有効ではないか、など様々な想定ができます。
どのように行動してもらいたいか(How)
これは先に決めた目的・目標を実現するためにしてもらいたい読者のアクションです。
例えば「1週間で売り上げを10%上げる」という目標なら店頭に足を運んで商品を購入してもらう必要があります。それを実現するには期間限定でお得な価格で売ったり等、読者のメリットが普段よりも圧倒的にある商品企画が必要です。
チラシテクニック3;予算設定(How much)
目的・目標・手段・読者の行動イメージができたところで予算の設定です。ここで作成するべき資料があります
販売計画書と予算書の作成
販売計画書とは、掲載商品の目標売上高と期間中の広告掲載外商品の予想売上高を加え、広告期間中の総売上高を出して利益目標を設定するためのものです。
予算書は利益目標を達成するために必要な予算を組んだものです。広告予算を増やすことで売上を伸ばそうとしたり、利益のために広告予算を削減することもあります。
初めのうちは見込み違いで失敗もあると思いますが、経験を積むこと、基本に則って作ることで上手くなります。
広告制作業者に発注した場合の一般的な料金設定
費用は大きく分けて印刷費用、デザイン費用が必要です。
印刷費用は、用紙の種類・サイズ・印刷色数・部数・印刷は両面か片面か・送料などで決まります。
デザイン費用は、業者によってばらつきがあります。デザインに関しては、画像データや原稿などを提出してデザイン案を制作してもらい、あらかじめ決められた回数だけ修正依頼を出すことができます。ここでは、ターゲットを意識する必要があります。
まとめ
以上が事前計画(5w2h)で決めておくべきことでした。今回紹介した5w2hのテクニックの基本に則ってチラシを作ってみましょう。
印刷にコストがかかるのは仕方ないとしても、デザインを自分でできたらより安く抑えられます。また、作成まで至らなくてもデザインの知識をつけておけば、制作業者への具体的な提案もできるので間違いなく役に立つものです。
是非、チラシを作成される際は、ご参考いただけると幸いです!