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効果的な集客に向けて~チラシの効果を見える化しよう!

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  • hatena

チラシを作って配ってみたものの、その効果に関して「なんとなく効果があった」「なんとなく効果がなかった」と曖昧にしていることはありませんか?効果的な集客を行うには、しっかりとチラシの効果測定を行い、次の集客施策に活かす必要があります。

チラシの効果測定-記録する数値を決めよう

記録する数値を決めよう出典:オーダーのぼりドットコム

チラシの効果測定を行うためには、まず最初に、お客様がどんな行動をとったら、チラシの反応があったと記録するかを決めておくとよいでしょう。商材によっても異なりますが、基本的には以下のような数値が考えられます。

・チラシを持って来店した客数
・チラシを見て電話やFAXからお問い合わせがあった件数
・チラシを見てWebからお問い合わせがあった件数

その他にも、来店時に年齢・性別・どのエリアに配ったチラシなのか?などを、できる限りヒアリングし記録しておくと、次の配布プランに活かせる貴重なデータとなります。

効果測定の目安を知ろう出典:イイチラシ

実際に集客数を記録して、件数を追うだけでは、正確に集客効果を測定することはできません。例えば、以下のような計算式を使って「率(%)」で見る習慣をつけてください。

・チラシ反応率(%)=チラシ反応数÷チラシ配布数×100

チラシを作成・配布後、その反応はチラシによって異なりますが、一般的に不特定多数に配布するチラシの反応率は、0.5~1.0%とされています。100枚配布して、来店してくれる・購入してくれるのは1人という計算になります。もちろん、反応率は業種などによって異なりますし、顧客を対象に配布した場合にはさらに高くなります。しかし、十分に研究して反応率を高める工夫をすれば、この数字よりも高い反響を望むことは可能です。

チラシの効果測定-効果測定できる仕組みを作ろう

効果測定できる仕組みを作ろう出典:チラシデザインPRO

チラシの効果で集客できたのか、その他の要因で集客できたのか、明確に区別できるようチラシに工夫を加えておくと、効果測定がしやすくなります。チラシの効果を正しく把握するためには、主に以下のような方法があります。

チラシにクーポンを組み込む

最も簡単でポピュラーな方法は、チラシにクーポンを組み込むことです。チラシの一部にクーポンを印刷しておけば、お客様は商品の購入やサービスを利用するために、そのクーポンを持って来店することになります。その際、回収したクーポンは全てチラシの効果と判断できます。

専用フリーダイヤルを印刷する

電話での問い合わせや予約を見込む場合は、専用のフリーダイヤルを利用するのも有効です。こうすれば、チラシ配布後にフリーダイヤルにかかってくる電話は全てチラシの効果としてカウントすることができます。

アンケートを利用する

来店時や商品購入時にアンケートを実施して確認する方法もあります。アンケートの中に、購入や来店のきっかけについて確認する項目を作り、選択肢の中に「チラシを見て」などと記載しておけば、チラシを見た方はチェックを入れてくれます。アンケートはチラシの効果測定だけでなく、さまざまな顧客情報を得ることができるため、顧客分析を行う上でもたいへん有効な手段と言えます。

参照元:折込チラシの効果測定方法|正しく反響率を測定できる2つのステップ

チラシの効果測定-QRコードのメリット

チラシにQRコードを入れると、以下のような大きなメリットがあります。

チラシ・広告で掲載できなかった情報を伝えられる

チラシに掲載できる情報は限られています。あれもこれも伝えたい…と、たくさんの情報を掲載してしまうと、本当に伝えたいことがぼやけてしまう可能性がありまし、文字数の多いチラシは敬遠されてしまいます。

しかし、チラシに入れたQRコードからモバイルサイトに誘導することによって、チラシには掲載できなかった情報を載せることが可能になります。

また、地図(アクセスページ)にリンクさせることで、お客様が来店しやすくなる仕掛け作りもできます。

QRコードからでなければ得られないお得情報を届けられる

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顧客の獲得にクーポン券の発行は欠かせませんが、これをQRコードで行うことが可能です。チラシについているクーポンの場合は、持参するのを忘れてしまう可能性がありますが、スマホで読み込んで保存すれば、クーポンを忘れるということはありません。

メルマガ会員への登録もしやすくなる

QRコードからメルマガ会員の入会を誘導できれば、面倒な入力もなく簡単に登録ができるので、入力が面倒で離脱してしまうということを防げます。メルマガは上手に活用すれば、集客につなげられる有効なツールです。お客さんのメールアドレスを得ることができるので、定期的に販促メールを送信できるため効果的なPRが可能になります。

チラシの効果測定-QRコードによるスタンプカードサービス

SHOPFORCE(ショップフォース)連携のアプリ『スタンプス』の活用

『スタンプス(Stamps)』は、「お店のことをもっと好きになってもらえる」をコンセプトに、店舗の顧客管理・販売促進をオペレーションの負荷をかけずに実現するサービスとして、飲食や理美容、小売など、様々な業態・業種、幅広い規模の店舗にて導入されているアプリです。ポイントカード、スタンプカードを導入しているお店が多い反面、お財布が膨らむからといってカードを持ち歩かない人は多いといわれています。

そこで『スタンプス』を導入すれば、折込チラシからスマホにアプリをダウンロードしたり、貯まったスタンプをチェックしたりするなど、QRコードによるスタンプカードサービスを提供することが可能となるため、顧客の継続率アップが期待できそうです。

ちなみに『スタンプス』には、導入企業がプログラミングを一切行わないで、『スタンプス』アプリ内に、あたかも自社アプリのような画面デザイン&独自コンテンツのサービスページを持つことができる「店舗アプリ」機能もあります。

この機能を使えば、従来のスタンプカードやクーポン、お知らせに加え、予約ページや店舗メニュー、各種SNSやブログ、採用情報に至るまで、ユーザーへ訴求したいあらゆる情報を集約し、これまで以上に自社ブランド力の向上や顧客ロイヤリティの醸成を支援することが可能となります。

チラシの効果測定-まとめ

インターネットで「 QRコードを作成ツール」を検索すれば、無料でQRコードを作成して、画像をダウンロードすることができます。ただし、チラシを印刷する場合は、QRコードがきちんと読み取れるように、画像の解像度や大きさに気を付けたほうがいいでしょう。Webサイトに誘導する際は、携帯電話やスマートフォンに対応したページを用意して置くことも必要です。

QRコードを掲載することで、効果測定用の数値を測るためだけではなく、チラシの紙面以上の情報の深みを持たせる事や、「会員登録」「クーポン」などの囲い込みの仕掛けを作る事が出来ます。チラシを使った効果的な集客を行うために、「プラスαの仕掛けを作る事」「効果測定を行い、次の集客施策に活かす」という流れを日々の販促の中で実施して行きたいものです。