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飲食店において来店促進に効果的なスマホアプリの機能とは?

CRM
  • hatena

外食チェーン各社により、多くのアプリが開発されています。スマホアプリ開発の目的としては、認知拡大・来店促進(O2O)・顧客の囲い込み・リピート等が考えられます。各外食チェーンのアプリは、これらの目的を達成するためにどのような機能をアプリに盛り込んでいるのでしょうか?

来店促進に効果的なアプリ機能-「クーポン」

アプリ内で提供されるクーポンは、そもそも「顧客にアプリをダウンロードしてもらう」というハードルを乗り越えるためのインセンティブとしても非常に有効です。利用できるクーポンを通知することで、来店のモチベーションを喚起したり、どこかのお店に入ろうと思った時にクーポンがあるからという来店の決め手になったりします。魅力的な割引がされているか、見やすいか、実際に店頭で使いやすいかによって、実際にクーポンが使われるかが決まってくるようです。

ガスト

スクリーンショット 2015-10-17 12.57.59出典:ガストアプリ お得なクーポンが使える無料アプリ

ガストのアプリのクーポンは、画面をスワイプして一つずつ大きな画面で見れるので非常に見やすいです。割引もかなりお得感があり、注文するときに提示するだけで使用できます。

マクドナルド

マクドナルド アプリ

気に入ったクーポンをお気に入り登録しておく機能があり、実際に使う時に見つけやすくなっています。店頭のオペレーションも工夫されていて、一度使うとクーポンが使えなくなるようになっています。操作も直感的でわかりやすいです。

ピザーラ

ピザーラ アプリ

ピザーラでは、毎日チャレンジできるアプリ限定のクーポンくじが利用できます。これにより、毎日アプリを起動してもらえるという効果があります。また、当たったクーポンは使用期限があるので、クーポンが当たったお得感と、それを使わなくてはもったいないという感覚があり、来店へのモチベーションを喚起することができます。チェックインするとポイントがもらえるというタイプの割引もあり、こちらも来店促進の効果が期待できそうです。

来店促進に効果的なアプリ機能-「店舗検索・予約」

店舗を検索できる機能は必須といえるでしょう。最近では、スマホの位置情報をオンにすれば、自動的に近くの店舗を検索して表示してくれる機能が搭載されているアプリがほとんどです。店舗を検索した後に、そのままの流れで予約がしやすくなっていることも大事なポイントです。店舗画面から予約ができる、または電話をかけられる機能は重要です。電話予約の場合は、電話アプリが起動するようになっていれば、かけ間違いもなくスムーズです。

餃子の王将

餃子の王将 アプリ

餃子の王将の店舗検索では、「駐車場あり」「テイクアウト」「デリバリー」「順番待ち予約」など、細かい条件を指定して検索できる機能があり、様々な利用シーンを想定した使いやすいつくりになっています。店舗検索した後、お気に入り店舗の登録をすれば、お得なクーポンが配信されるしくみもあります。また、デリバリー注文やテイクアウトの予約もこのアプリから可能です。

スシロー

スシロー アプリ

スシローのアプリでは、店舗検索をした後、お店にいく前に簡単に予約ができます。「来店」「お持ち帰り」それぞれの待ち時間を知ることもできます。当日予約も可能なため、家を出る前に予約を入れて待ち時間を把握しておけば、来店後お店で無駄に待たされることもなく大変快適です。また、最近では「iBeacon」という機能も使われるようになってきました。iBeaconとは、実店舗に接近した際にユーザーのスマートフォンに通知が行くという機能です。Bluetoothを利用してユーザーの接近を感知します。iBeaconによって送られる通知の内容は来店を促すメッセージや来店者限定のクーポンなどで、新規ユーザーの獲得や既存ユーザーのリピートに大きく役立っています。iBeaconは、アプリ内にiBeaconの機能を追加することと「Bluetooth Low Energy」という無線通信技術を発信する端末を実店舗に置くことさえクリアできていればすぐにでも導入することが可能です。注意点としては、ユーザーにBluetooth設定をONにしておいてもらうことくらいでしょう。

来店促進に効果的なアプリ機能-「ポイントカード・会員証」

ポイントカードも店舗アプリには大切な機能と言えます。紙や磁気カードのポイントカードは財布やカードケースを圧迫する上、来店時にカードを忘れてしまうといったこともよくありますが、アプリにポイントカード機能が統合されればそういったデメリットを解消できます。ただし、ポイントカード機能をアプリに統合する際は、従来から運用している既存のポイントサービスのポイントを引き継げるように、外部既存システムと連携する機能が事業者側のシステムに必要になります。

参照元:店舗アプリを導入するメリットとより効果的な活用方法とは?

会員登録については、顧客を囲い込むことができるメリットがありますが、あまり手間がかかるようであれば、登録をしてもらえる確率が低くなってしまいます。会員登録の手続きは、できる限り入力項目を減らし短時間でシンプルに登録ができるようにした方が良いでしょう。

ミスタードーナツ

ミスタードーナツ アプリ

ミスタードーナツのアプリでは、ポイントカードの機能がアプリで使えます。セブンイレブンのnanacoの用なチャージ式の機能で、クレジットカードから事前にチャージしたお金(ポイント)を利用してドーナツを購入すると、さらにポイントが溜まり次回以降の購入で利用できる仕組みです。会員登録時に50ポイントがもらえるのも嬉しい特典です。

来店促進に効果的なアプリ機能-メリットのまとめ

店舗アプリは、上記のような複数の機能をまとめて提供できるところが最大のメリットであり、顧客の来店を促進する重要なツールです。アプリの場合、一度ダウンロードしてもらえば、顧客のスマホに常駐してくれるというのもポイントです。ホーム画面内のアイコンで常にアピールをしながら、プッシュ通知機能でリアルタイムにセールやイベントの情報を伝えることができるのです。外出する際に常に持ち歩くスマホでアピールができるアプリマーケティングと、飲食店の再来店施策は相性がよいと言えるでしょう。また、スマホアプリをHPと組み合わせると、さらなる高い集客効果が期待できます。

モバイルマーケティングに関するニュースを提供する「Mobile Marketer」では、アプリのプッシュ通知が2020年3月に最高の平均開封率に到達したと発表されています。そしてHP訪問の内32%が、プッシュ通知を含むウェブ通知から獲得できたと判明しました。逆にHPでアプリの宣伝をして、インストールを促すといった施策も可能です。HPとアプリを制作するのにそれぞれコストが掛かり準備するのに時間が掛かるかもしれませんが、リピーター集客には大きな効果を発揮するでしょう。ただしプッシュ通知が増えている分通知を嫌がるユーザーも増える可能性があるので、通知の頻度には注意が必要です。

参照元:小売における再来店方法とは

来店促進に効果的なアプリ機能-初期投資を抑えてスタート

今や、飲食店だけでなく、様々な企業が顧客の囲い込みや来店促進のためにスマホアプリを活用しています。しかし、自社でアプリを開発するとなると、コストも労力もかかり簡単なことではありません。「うちは、大企業と違うからアプリなんて難しいんじゃ・・・」と思っている場合には、「クーポン」「会員登録」「ポイントカード」機能などを持つ、SHOPFORCE(ショップフォース)連携の『スタンプス』などのアプリを導入するという選択肢もあります。これなら、初期投資や導入までのパワーを押さえてスタートする事が可能になります。

スマホアプリを使って、より今の消費者のニーズやライフスタイルに添った販促施策を行ってみてはいかがでしょうか?

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